LINE公式アカウントで成果が出ない。配信を増やす前に確認したいこと

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三原 努 / Smart LINE

配信を増やす前に。LINE公式アカウントの運用を考える。

LINE公式アカウントでお知らせを送り、お客さまからの質問にも返信している。毎日それなりに時間をかけているのに、申し込みは思ったほど増えていない。

そんなとき、配信の回数を増やしたり、文章を書き直したりしたくなりますよね。でも、対応だけでも忙しいところに、仕事を増やすのはつらい。

僕がその前に確認したいのは、『用意した案内が、予定どおりに送られているか』です。

文章を考える時間は取っていても、登録した人に何が送られ、そのあと何が起きたかを見る時間は取れていない。この差が、見直す場所を見つける手がかりになります。

目次

一生懸命に組んだステップメールが、ほとんど送られていなかった

以前、僕に仕事を依頼してくださった方に、こんなことがありました。

その方は、ステップメールを一生懸命に組んでいました。ステップメールとは、登録した人へ、あらかじめ決めた順番やタイミングでメールを送る仕組みです。

ところが、用意したメールのほとんどが送られていなかった。ご本人も、そのことに気づいていませんでした。

これはメールで起きた話で、LINE公式アカウントの不具合の事例ではありません。ただ、配信を用意したあとに、実際の動きまで確かめるという点は、LINEでも同じです。

せっかく時間をかけて書いた案内が、相手に送られていない。ここで文章をさらに磨いても、送られる状態にならなければ、読んでもらうところまで進めません。

『作った』と『送られた』を、別々に確かめる。

この確認を、内容の良し悪しを判断する前に挟んでほしいんです。

登録から申し込みまで、一つの流れを見てみる

いきなり全部の配信を調べようとすると、それだけで手が止まります。最初は、今使っている案内を一つ選べば十分です。

たとえば、体験会の申し込みにつなげたいなら、友だち追加した人に最初に何を送り、いつ体験会を案内して、どのページから申し込んでもらうのか。その順に見ていきます。

管理画面に文章が保存されているだけでは、送信された証拠にはなりません。誰に、いつ送る予定だったのかを、実際の配信履歴や対象の配信数と照らし合わせてください。

自分の確認用アカウントで、読者と同じ登録方法を試すのも一つの方法です。案内を受け取り、リンクを開き、申し込みに必要な情報が見つかるところまで進んでみる。待ち時間や配信条件があるものは、その条件も含めて確認します。

このとき、一件のテストが成功したことと、ほかの登録者への配信が動いていたことは分けて考えます。テストは今の動きを見るもの。過去の配信は記録で確かめます。

もし送られていなければ、配信の開始状態、対象者の条件、送信予定の日時を順に確認する。送られていれば、その先を見ます。

送信の記録、開封、申し込みは、それぞれ違う

LINE公式アカウントには、メッセージの配信数や開封数、リンクをクリックした人数などを確認する分析機能があります。

配信数があるのに申し込みが少ないときは、送信後のどこを見るかを分けると考えやすくなります。

配信の確認は、同じ成果としてまとめない。

  • 01
    用意した
    文章・配信条件
  • 02
    送られた
    送信の記録
  • 03
    開封された
    開封の数値
  • 04
    申し込まれた
    フォームの記録

開封は、理解してもらえた人数ではありません。少人数の表示条件も確かめます。

開封が少ないなら、相手が知りたい内容と合っているか、送るタイミングはどうか。リンクが押されていないなら、読んだあとに何をしてほしいかが伝わっているか。リンクが押されても申し込みにつながらないなら、案内ページやフォームまで進んで確認する。

たとえば、体験会の内容は書いてあっても、参加できる日程がすぐに見つからなければ、その場では申し込みを決めにくいですよね。

数字を見て、原因を一つに決めつける必要はありません。確認する場所を絞るために使います。

なお、分析画面の『開封』は、文章を理解してもらえた人数ではありません。少人数の集計では、開封数が0、ほかの指標が「ー」と表示される条件があります。0と出ているから誰も見ていない、と判断する前に、公式マニュアルの表示条件も確認してください。

申し込みまで確かめるときは、申し込みフォーム側の記録も見ます。配信数、開封数、申し込み数を、同じ成果として数えないようにします。

返信が忙しいなら、繰り返している質問を一つ拾う

成果と一緒に見直したいのが、毎日の返信です。

個別の相談に答える時間もあれば、同じ案内を何度も書き直している時間もある。この二つを分けてみてください。

たとえば、開催日時や参加方法を毎回聞かれているなら、相手が知りたいときに、その案内が見つからないのかもしれません。すでに送っていても、ほかのメッセージに埋もれていることは考えられます。

よく聞かれる内容を最初の案内に入れる。参加方法を確認できるリンクを添える。繰り返し使う返信文を用意する。こうした小さな見直しから始められます。

もちろん、一人ずつ事情を聞いて答えたい相談もあります。そういう会話に時間を使えるように、定型の案内をどこまで仕組みに任せるか考えるんです。

LINE公式アカウントにも、あらかじめ設定した内容を返す応答メッセージや、順番とタイミングを決めて送るステップ配信があります。今使っている機能で対応できるかを確認してから、足りないものを整理すると、選ぶ道具も絞れます。

LステップやL Messageを考えるのは、やりたい配信が見えてから

LステップやL Message(エルメ)は、LINE公式アカウントに機能を追加する拡張ツールです。

たとえば、アンケートの回答や登録した情報に応じて、送る内容を分けたい。特定の人にだけ、決めた順番で案内を送りたい。こうした運用を考えるとき、候補になります。

Lステップには、アンケート回答などに応じて配信するシナリオを変える機能があります。L Messageでも、友だちに付けたタグを条件にしてステップ配信の対象を絞れます。使いたい分け方や条件を具体的にして、各ツールの仕様を確認する順番です。

ただ、ツールを入れれば、用意した配信がすべて意図どおりに動くわけではありません。対象者や開始条件を設定し、実際に動いたかを確かめる作業は残ります。

今の困りごとが、配信そのものが動いていないことなのか、相手に合わせて案内を分けにくいことなのか。それとも、必要な情報を毎回手作業で送っていることなのか。

ここが分かると、LINE公式アカウントで見直す部分と、拡張ツールで補いたい部分を分けて考えられます。

次の配信を書く前に、今ある案内を一つ確かめる

一生懸命に作ったメールが、ほとんど送られていなかった。先ほどの話で僕が伝えたいのは、配信を確認するところまでを仕事に含めてほしい、ということです。

反応が少ない理由を、自分の文章力や努力の量だけで考えなくていい。

次の配信を書く前に、今ある案内を一つ選んでみてください。登録した人に何が送られ、どこから申し込めるのか。配信の記録と、受け取る側の画面の両方を見る。

そこで見つかった一か所から直していく。それが、配信を増やす前に取りかかりたい見直しです。

参考資料

LINEヤフー|LINE公式アカウントの機能

LINEヤフー|分析・メッセージ配信

LINEヤフー|ステップ配信

Lステップ|シナリオ配信

L Message|ステップ配信

Smart LINE.

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